将来の夢は何ですかと聞いて

僕はYouTuberになる。

d47食堂で隣の席に座っていた男の子が、お母さんに向かってそう言った瞬間、僕はYouTuberを見なきゃいけないと思った。YouTuberという人たちがいることは知っていたけど、日常の何気ない瞬間、当たり前の場所で、不意に耳にするほど世の中に浸透していたなんて。何となく興味が出て来たので、YouTuberの番組を見てみることにした。

YouTuberの番組はカジュアルな内容ものが多く、スマホやPCの画面でじっくり集中して見るより、お茶の間のテレビで気軽に見るほうがしっくり来る。AppleTVを使えばとても快適なので、YouTuberを見るためにAppleTVを買うのも良いだろう。番組は5分くらいの短い動画をほぼ毎日更新するスタイルが主流のようで、かなりのハイペースで新しい動画が配信されていく。気になった番組は、チャンネル登録しておけば、更新チェックが楽になる。

番組を見ていると、シンプルな内容でありながらも、視聴者を飽きさせない工夫や、トークをテンポ良く見せる為の作り込みなど、いろんな試行錯誤が垣間見える。個人メディアなので、企画もかなり柔軟。風邪を引いても配信を休まず、咳まで企画に活用していたのには驚いた。チープなテロップや効果音、近所のお店でも買えそうな小道具など、番組全体に手作り感があるのも良い。その辺は、変にクオリティ志向にならず、この雰囲気を維持して欲しい。

YouTuberになりたいと言った、あの男の子が大人になる頃、個人メディアの在り方はどうなっているのかな。いやいや、インターネットで動画を配信する事は、すぐにでも出来る。大人になるのを待たず、始めてみるのも良いのかも。大人になったら何になりたい、という発想自体、時代遅れのものになりつつあるのかもしれないなあ。