公私不可分

深夜、作業をしていたら、友達がゲームのライブ配信をしているのを見つけて、気分転換に視聴してみた。ヘッドホン越しにでも、しばらく会えていない友達の声を聞くと、それだけでうれしいし、懐かしいし、身近な感じがして、ライブ配信やポッドキャストは良いものだなと思った。

YouTubeとかポッドキャストとかライブ配信とか、これまでは、不特定多数に向けた情報発信みたいな印象が強かったんだけど、自分の身の回りプラスアルファくらいの範囲を意識して、お便り的に何かを発するみたいなスタイルもあるよなーと実感した。

コロナ禍でのWFHを通じて改めて感じたのは、仕事などのパブリックな側面とプライベートは不可分であるということ。これまでは職場など、場所によって行動に制約を課すことで、それらが線引きできているかのように思えていたが、実際はそんなに単純なものではなかったのではないか。そこにいないということで、対応の優先度を落としていただけではないか。

これからは、公私、そして様々なコンテキストを、切り分けるのではなく、全部引き受けながら、なめらかに社会とつながるみたいな、そんなライフスタイルやコミュニケーションのあり方が必要になると思う。プライベートに身を置きながら、声を通してパブリックとつながることもその一つだと思うし、これまで当たり前のように使っていた仕組みやサービスなども、見方や使い方を最適化することで、新しい世界が広がりそうに思えた。いろいろ模索していきたい。

それにしても、公私の不可分について考えさせてくれるきっかけとなったのが「距離」による制約だったというのは興味深い。前提となる制約が変わることで、初めて見えてくるものもある。