
どこか出かけるときには、ペンとノートを持ち歩いていることが多い。
なにか思いついたことを、そのときの熱量のまま記録しておくのに、ノートはとても便利だ。スマホのメモだと、文字を入力しているうちに、思考が論理モードになるというか、なんとなく、曖昧な感覚を言語化するプロセスが入ってる感じがする。物事を整理したいときはそれでいいのだけど、ふわっとしたアイデアを高揚感そのまま写しとるには、頭が冷静にならないようにしないといけない。手書きでサラサラ書いていくと、意識が手、もしくはペン先に向く。そのせいか、思考が整理されすぎず、程よく無心に近い状態で情報に変換できる。
媒体は、切り離せるメモ用紙ではなくてノートがいい。書かれている情報に連続性はなくても、思いついたことを書き溜めているというだけで、自分にとって、ノートがノート以上の何かになる。メモ用紙だと情報がバラバラになってしまって収拾がつかないし、書き溜める場所としての愛着が醸成されにくい。
なんでもデジタル化したいブームの時に、メモをiPadに移行しようとした。アプリは色々試してみたけど、絵や文字を交えた整理のしやすさと、ツールの使い勝手の良さなどから、Goodnotesに落ち着いた。
しかし、しばらく使ってみたものの、なんかしっくりこない。ふわっとした思考を手で書き写すという行為は同じなのだけど、iPadだとなぜか殴り書きしてしまって、後で見返しても、その時の熱量がうまく反芻できない感覚があった。あと、タブレットは重い。そして、小型のスリングバッグに差し込むには、ちょっと大きい。そんなこんなで、結局はペンとノートに戻ってきた。
ノートは軽い。気がついたときにサッと出して、気軽に書けるし、白紙のページにアイデアをまとめていく時など、なんとなく一人ブレストをやってるようなモードになって、思考が深くなる気がする。
ノートは書き溜める場所ではあるけど、過去の情報を検索したくなることはほとんどないので、ページ数は少なめで、薄いものが良い。いま使っているのは、無印のスリムノート・無地A6スリム。ページ数も程よく、紙の質感や書き心地も良い。小さくて気軽にバッグに入れられるし、開くとA5っぽい感覚で使うこともできる。
ペンは、uniball ZENTO シグニチャーモデル(0.38mm)に行き着いた。このペンに出会うまではJETSTREAM派だったんだけど、なめらかな書き心地とインクの定着の良さが気に入って、最近はZENTOをずっと使っている。シグニチャーモデルは、ひんやりサラサラしたアルミの手触りがよく、カチッと吸い付くマグネット式のキャップも気持ちいい。愛着の持てる道具という感じ。持つこと、使うことが、こんなに楽しいと感じるボールペンは、他に出会ったことがない。
手軽に使えて、愛着が持てる道具があると、メモがとても捗る。iPadで書いてみたり、色々な方法を試行錯誤したことで、これまで意識することのなかったペンとノートの良さについて、改めて、考えさせられている。










