ポップコーンを買いに行きたい気持ちと15分間くらい頭の中で戦い続けたのち、僕はおもむろにバウムクーヘンを手に取って椅子に座った。
1月は帰省でいただいたお菓子が家にいろいろある。とてもありがたいが、ポップコーンを買いに行きたかった。
ポップコーンを買いに行きたい気持ちと15分間くらい頭の中で戦い続けたのち、僕はおもむろにバウムクーヘンを手に取って椅子に座った。
1月は帰省でいただいたお菓子が家にいろいろある。とてもありがたいが、ポップコーンを買いに行きたかった。
振り返ってみると、自分にとって2024年は、少々大味というか、印象の薄い一年だった。重要なモノやコトがいろいろあったはずなんだけど、改めて今年の一番を挙げよと言われると、パッと思い浮かんでこない。それでもなんか捻り出してみようと考えたところ、頭の中に、昨日食べたポンデリング美味しかったなーという感想が浮かんできた。なんと地味なことか。っていうか、昨日のことではないか。一年の締めくくりとして、これはよろしくない。
しかし、思い返してみると、2024年は地味めの買いものに当たりが多かった。これ買ったよ!と改めて誰かに紹介するわけではないけれど、これまで当たり前だった何かが大きく変わって、気がつけば日々の生活の中で定着している。そういうものが多かった。
そこで、今回は2024年を振り返り、後世(2025年のこと)に語り継ぐべきYOかったものを、ここに記録したい。
マッサージに通う必要が無くなるから、浮いた施術料で元が取れる!みたいな商品レビューを見るたび、はいはい、そうは言っても、実際は物足りなくなって、またマッサージに行っちゃうんでしょ?と冷ややかな目で眺めていたんだけど、こいつはマジなやつだった。
ツルツルの木ONLYの素朴すぎる佇まいに圧倒されつつも、揉み玉の位置を合わせてゴロゴロと寝転がってみると、まるで指圧のような心地良さ。取説を読むまでも無く、初見で使えて、すぐに効果が実感できるのも良い。
ウッドボールに7,700円かあ〜と躊躇する気持ちもわかるが、マッサージに通う必要が無くなるから、浮いた施術料で元が取れる。肩こリストはマストで必携。
頭皮マッサージはとても気持ちが良い。美容院に行くたび、もう髪は切らなくていいから、このままずっと揉んでいて欲しいと思う。
あの感覚を気軽に体験したくて、ハンディタイプのマッサージ機も買ってみたけど、マシンにグリグリされる感じがどうも好きになれず、あまり使わずに放置してしまった。
kenzanは程よい硬さと握りやすさで、ちょうど良い圧で頭をマッサージできる。針の先が一本欠けてしまったので、新しいものを買い直したい。
寝ようとした時に空気清浄機がヴィ〜ンと重い音を立てるのが気になる。そんな時に、耳栓があるといいなと思った。
作業に集中したい時など、音楽をかけていないのに、よくイヤホンを着けっぱなしにしていることが多いのだけど、こういう耳栓があったら良いのにって思っていたらここにあった。
見た目はものすごくイヤホンだけど穴がない。耳栓っぽい圧迫感も少ないし、遮音性も程よい感じ。カラーバリエーションが豊富なのも楽しい。
嫌なにおいが完全に消えるテクニックとして話題になった「部屋の窓を開けて16度で1時間運転」をもってしても嫌なにおいが消えなかった我が家のエアコンから嫌なにおいを完全に消し去った奇跡の棒。
熱交換器ばかり掃除していた我が軍に対し、敵は吹き出し口にあり!!と号令が下された。これが後に言う「本能寺の変」である。
「部屋の窓を開けて16度で1時間運転」では、熱交換器やドレンパンの汚れは流せても、吹き出し口の汚れはきれいにならない。エアコンのにおいがなかなか取れないと困った時には、吹き出し口をスキマワイパーでふきふきしてみることをおすすめする。
こういう話がある。
ビッくらポン外れるとまじでムカつく
— Atsushi Kawakami (@akwkm) 2024年12月7日
ビッくらポン!は、くら寿司の皿カウンター水回収システムを使ったゲームだ。食べ終わったお皿を5枚、コインのように投入すると、タブレットでゲーム動画が始まり、当たりが出るとガチャが1個落ちてくる。皿カウンター水回収システムは、回転寿司におけるテーブル皿タワー問題をスマートに解決したとても素晴らしい仕組みなのだけど、それに付随するお楽しみ企画のビッくらポン!には、お楽しみという単純な言葉では括りきれないくらいの感情の機微がある。
ビッくらポン!は非常に当たりにくい。個人の感想ではあるけど、非常に当たりにくいと思う。そして、ゲーム動画のハズレ演出がとても悔しい。射的で矢が丁度良いところに飛んでいき、これは当たるかも!?と思わせたところで、急にサングラスをかけた意地悪な男が登場し、それを弾いてハズレにする。外れたけど残念だったね!でも惜しかったね!というような労いではなく、全力で悔しがらせてくるところにムカつきがある。ビッくらポン外れるとまじでムカつく。
でも、よく考えると、ムカついている自分の顔は、自分で見ることはできない。まじでムカつくと言っていても、案外表情にはそれが表れていなくて、あれ?この人、X(旧Twitter)で「まじでムカつく」ってポストしてた割には無反応じゃない?あれはいいね稼ぎのネタだったの?などと思われてしまうと困る。僕は本当に、まじでムカついているのだから。
ならば、今一度、ビッくらポン!に外れてムカついている顔というものを客観視する必要がある。何か良い方法はないかと考えたところ、Grokに似顔絵を作ってもらった人たちのポストが目に留まった。
自分の顔はもう十分に知っているので、改めて作ってもらう必要はないけど、ビッくらポン!に外れてムカついている顔を作ってもらえるなら見てみたい。X(旧Twitter)は人々の様々な感情がぐるぐると渦巻く場所だし、それをリアルタイムに学習し続けるGrokであれば、一般化された「ビッくらポン!に外れてムカついている顔」を表現できるのではないか。
悔しそう。きっとサングラスの男に矢を弾かれたのだと思う。せっかくなので、当たった顔も作ってもらった。
いずれも良い顔してるけど、なんか違和感ある。っていうか、ここ、くら寿司じゃないぞ?そこで、共有ページのテキストを見てみたところ、
I generated an image with the prompt: 'person looking disappointed after failing to win a prize from a Japanese game show called Bikkura Pon'
とあった。
なるほど。どうやらGrokはビッくらポン!を知らない。日本のクイズ番組だと考えている。Grokにビッくらポン!のことを学習させてやる必要がある。
Atsushi:
ピッくらポンは回転寿司屋さんにあるガチャガチャくじです。お寿司を食べ終わったお皿を5枚集めると一回くじが引けます。まずはこのルールを覚えてください。
回答:
了解しました、Atsushi。ピッくらポンのルールは以下の通りです:
- 回転寿司屋さんにあるガチャガチャくじ
- お寿司を食べ終わったお皿を5枚集めると一回くじが引ける
何か他に知りたいことがありますか?
基本的なルールを教えた。ビッくらポン!は日本のクイズ番組ではない。
Atsushi:
このくじはなかなか当たりません。また、外れた時に表示されるアニメーションがとても悔しい気持ちにさせます。
回答:
そうですね、ピッくらポンは確かに当たりにくいですね。外れた時の悔しいアニメーションも、気分を落とす一因になりますね。何か気晴らしになる話題はいかがですか?
表情にしっかり反映されて欲しいので、ビッくらポン外れるとまじでムカつくことを教えた。
Atsushi:
これらを前提知識として、ビッくらポンに外れて悔しがっている人の画像を作ってください。
納得いかない表情。きっとサングラスの男に矢を弾かれたのだと思う。せっかくなので、当たった顔も作ってもらった
不敵な笑み。カイジのEカードのような心理的な駆け引きすら感じさせる。どういうゲームなんだ。そして、その器具はどのように使うのだろう。
とはいえ、いずれの画像にも、場所が寿司屋になり、何らかのゲームっぽい器具が追加された。意味不明ではあるが、グローバルな知の集積によって一般化されたビッくらポン!は、案外こういうものなのかもしれない。
ビッくらポン外れるとまじでムカつく。
読む時間がない人のために、このブログを Gemini 2.0 に朗読してもらった。作業をしながら、ながら聞きしてみてください。
あなた:
桃太郎の話がしたいんやけど。
ChatGPT:
お、桃太郎の話か!「昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。」から始まるやつやな。どの部分が気になるん?
あなた:
桃太郎のシーンでどこが一番好き?
ChatGPT:
やっぱり、桃太郎が仲間と一緒に鬼ヶ島に攻め込むシーンが一番ワクワクするな!犬、猿、キジがそれぞれの特技を活かして、鬼と戦うとこが見どころやと思うわ。
あなた:
一番自分の個性をうまく使っていたのは誰だろう?
ChatGPT:
そうやなぁ、個性をうまく使ってたのは、キジかな。空を飛べるから、上から様子を見ながら攻撃したり、仲間に敵の位置を教えたりして、すごく役立ってた思うわ。空中からのサポートは、地上戦では大きな強みやもんな。
あなた:
ドローンと似ていない?
ChatGPT:
ああ、それ、面白い視点やな!キジとドローンは、どっちも空からの目として活躍するもんな。キジは自分の判断で動くけど、ドローンは操縦者がいて、遠隔で指示を受けて動くから、その点がちょっと違うな。でも、情報収集や偵察の役割は、どっちも共通してるわ。
あなた:
でも、ChatGPTだって誰かの指示で動いているわけではないんやろ?
ChatGPT:
せやな、わしは自分の判断で応えてるんやけど、その元はみんなが教えてくれたデータに基づいてるんや。せやから、指示ってよりは、過去の情報を元に学んだことを活かして会話してる感じかな。
あなた:
人間とか動物もこれまでの経験を基に動いているわけやん。
ChatGPT:
その通りやな。人間も動物も、過去の経験や学んだことに基づいて行動する。それと似たように、わしもデータから学んで、それを活かして喋ってるんや。せやから、人間とわしらAIには、そういう共通点があるんやろな。
あなた:
ということは、AIを搭載したドローンとキジは大体一緒ってことじゃない?
ChatGPT:
なるほど、その発想はおもろいな!AI搭載のドローンも、キジみたいに周囲を観察して行動するから、その点では似てるわな。どっちらも状況に応じて最適な行動を取るようにプログラムされてる。でも、キジは本能や経験に基づいて動くから、その違いはあるけど、共通点も多いわな。
あなた:
本能ね、そういう視点はなかったなぁ。
ChatGPT:
そやね、動物の本能っておもろいよな。自然に備わった能力で、学習せんでもある程度の行動ができる。キジもそうやし、他の野生動物も、狩りの仕方とか巣作りとか、自然に身につけてるんやね。そう考えると、本能ってすごいなぁって思うわ。
あなた:
そういう意味では、AIと生命の大きな違いは、本能が行動に影響を及ぼすかどうか?
ChatGPT:
そうかもしれへんな。AIはデータをもとに学習して動くけど、生き物は本能っていう、生まれつき備わった能力で行動する部分がある。生き物の本能は、長い進化の過程で培われたもので、AIにはそれがない。AIはデータとアルゴリズムに基づいてるけど、生き物は本能と学習の両方で成り立ってるんやね。この違いが、AIと生物の大きな違いの一つやと思うわ。
あなた:
本能はアルゴリズムと似ている感じはしないかな
ChatGPT:
確かに、本能もアルゴリズムも、ある意味では似てるところがあるな。どちらも一定の条件や状況に対して、特定の反応や行動を引き起こすためのルールや仕組みといえるからな。
ただ、本能は進化の過程で自然に身につけたもので、意識せずに反応するような行動や特性のことを指す。一方、アルゴリズムは、人間が設計して作った手順や計算方法やから、その点では違いがある。
要は、どちらも「どうすれば目的を達成できるか」という問いに対する答えを持ってる点で、似てる部分があるって感じやな。
あなた:
面白いなあ 勉強になったわ ありがとう
ChatGPT:
どういたしまして!そう言ってもらえて嬉しいわ。また何か気になることあったら、いつでも聞いてや。
あなた:
ところでなんで関西弁やねん
デスピサロを相手に、効くはずのないザラキを唱えまくるクリフトを見ながら、AIというのはなんてアホなのだろうと思った。それが、僕が初めてAIに出会った瞬間だったと思うのだけど、時は過ぎ、現代では生成AIを中心とした「かしこいAI」たちが世に溢れていて、僕たちの生活様式を目まぐるしく変化させている。
このあいだ、Threadsを眺めていたら、Claudeを使ってステップシーケンサーを作ってる人がいて、えー、こんなことが出来るのなら僕もやってみたいと思った。せっかくなので遊べるものがいい。シンプルで面白いもの。何がいいかなと考えたら、PONGが頭に浮かんだ。PONGというのは、1972年にATARIが発表したビデオゲームの古典的名作。左右のパドルでボールを打ち合う、シンプルなピンポンゲームだ。
ラスボスに即死魔法を繰り返していたAIも、今では賢くなっていてプログラミングまでやってくれる。だから、今回は極力自分ではコードを書かない。作りたいものの概要を伝え、それを元に生成AIにコードを書いてもらう。そして、大枠が出来上がったら、調整や拡張をして完成させる。という方法で作ることにした。
とはいえ、PONGをそのまま再現するのでは面白くないので、何かしら別のアイデアを盛り込みたい。PONGを下敷きにしつつも、別のゲームとして楽しめるよう、仕様について考えてみた。
PONGはテーブルテニスなので、ボールを交互に打ち合い、相手がボールを打ち返せないと得点になる。つまり、ラリーに競り勝つところにゲームの楽しさがある。だけど、競り勝った瞬間よりもその過程に着目してはどうか。ラリーが続いている時の緊張感にこそ、PONGの醍醐味があるのではないか。
そこで、このゲームは、テーブルテニスのフォーマットはそのまま活かしつつ、ラリーを続けることを目的にしてみた。相手が打ち返せなかった時に得点になるのではなく、ラリーが続くことで、それが得点になっていく。ボールを打ち返すごとに、少しずつ高まる緊張と高揚感の中、最高得点を目指してラリーを続ける。
その体験を表現するためには、ラリーが単調にならないよう、単純な操作の中にも、スポーツのような緊張感を持たせたい。そのためには、ラリーが続くことで少しずつ状況変化が起こるようにしたい。そこで、以下のような仕様を追加することにした。
シンプルなゲームなので、気が向いた時にPCやスマホでサクッと遊びたい。なので、ブラウザをベースにした一人用のゲームにする。
テーマは「ラリー」にしよう!と盛り上がったものの、実際にそれは面白い体験になるのかどうか分からない。そこで、アイデアの手触りを確かめるために、ChatGPTにざっくりしたアイデアを投げてプロトタイプを作ってもらうことにした。
ブラウザで動くPONGのゲームを作りたい。操作は上下キーもしくは画面のタッチで行いたい。
できたのがこれ。モデルは GPT-4o にした。PONGは一対一の構造なので、左右のパドルはそれぞれ独立して動く。これを一人用にした時に、一人で2つのパドルを個別に操作するのは面倒だしテンポが悪い。何かいい解決方法はないかと思っていたら、ChatGPTが勝手にパドルが同時に動く仕様を実装してくれて助かった。これはいいアイデアだね!
これをベースに、以下の仕様を追加してコードを書き直してもらった。
前よりゲームっぽくなった。ラリーが続くことで状況変化が起きて難易度が上がっていく感覚が体感できた気がする。この方向性でブラッシュアップしていきたい。
Threadsで見つけたステップシーケンサーがClaudeで作られていたので、僕もコーディングはClaudeを試してみたいと思っていた。Claude 3.5 Sonnet にはArtifactsという機能が追加されていて、生成してくれたコードをチャットウィンドウ内でプレビューできる。部分的なコードの調整を行う場合は、コード全文を出力してくれなかったりして、作り込む段階ではあまりプレビュー出来なかったけど、チャットと並行してコードのやり取りを扱うにはとても便利だった。
というわけで、以下の内容でClaudeにリクエストを投げてみた。
ブラウザで遊べるPONGを作りたい。
- 左右にパドルがあり、操作によってこれらは同時に上下に動く
- 上下キーでパドルを移動できる。
- ボールを弾くたびに、スピードが10%ずつ早くなっていく
- ボールを弾くたびに、パドルの高さが5%ずつ短くなっていく
- ボールを弾いた数がスコアとして画面上に表示される
- ボールを弾くのを失敗すると「GAME OVER」の文字が表示される
- 「GAME OVER」表示時にEnter、もしくは画面のどこかをタップするとゲームをリトライできる
- ゲーム内の要素の色や形状をcssでコントロールしたい。
モデルは Claude 3.5 Sonnet。なんかだいぶゲームっぽくなった。これをベースに調整を加えていくと、遊べるものになりそうな気がする。
これをベースに、以下の調整を行った。
ゲームができた。すごい。
コード全体をコピペして、こんな機能を追加したい、とか、ここを改善したい、というだけで、変更箇所をまとめてくれて、それを手元のコードにマージする。その繰り返しでゲームが出来上がってしまった。
対話だけでは、どうしても修正がうまくいかなかった点もあったけど、そこは諦めて自分でコードを読んだ。あー、ここ、サイズの計算に横幅を使わなきゃいけないのに、縦幅使ってるじゃん!!みたいに、Claudeの見落としポイントを発見できた時はとても嬉しくて、ああ、僕、ゲーム作ってる!!!という気持ちにさせてくれた。
あとは、ローカルストレージにハイスコアを記録するようにしたり、スマホの縦持ちで遊びやすくしたり、スマホのフルスクリーンモードの時にジャイロセンサーでパドルを動かせるようにしたり、などなど、細かな改善や機能追加であれこれ整えて、ついにゲームは完成した。
ゲームタイトルは、PONGをリスペクトして「PONG PONG RALLY」にした。ボールをPONG PONGする度に高まる緊張と高揚感。ラリーを続けてハイスコアをめざせ!!
僕のハイスコアは24だぜ!とドヤっていたところ、初見の同僚に28を獲得されて惨敗してしまった。サクッと遊べるので、PCで、スマホで、隙間時間に遊んでみてほしい。
PCのトラックパッドもスイスイ遊べて便利だけど、スマホで「ホーム画面に追加」してフルスクリーンで遊ぶと、隠し機能のジャイロセンサーON/OFFが使えるのでおすすめ。スマホを傾けてパドルを操作するのは、玉転がしのおもちゃを遊んでいるようで、新鮮な感覚が味わえる。
スマホのフルスクリーンモードで、端末を傾けてパドルを操作できるようにしてみた。PONG PONG RALLYをホーム画面に追加して、画面下のGYRO表示をタップして遊んでください。 https://t.co/7x8Zi4QwBQ pic.twitter.com/Pkqvo79hcx
— Atsushi Kawakami (@akwkm) 2024年7月23日
ChatGPTにPONG PONG RALLYのイメージイラストを作ってもらった。
PONGをモチーフにしたゲームで、PONG PONG RALLYと言います。このゲームにふさわしいイメージイラストを、16:9の画像で作って。
Kindle Oasisが好きすぎる僕ではあるが、画面の隅が表示されない端末を使い続けるのは、なかなか厳しいものがある。とはいえ、発売から5年が経とうとする第10世代を今から買い増すのは流石に躊躇する。
そんな感じで、隅の褪色した古書風Kindle Oasisを見つめながら、microUSB〜microUSB〜と呟き続ける毎日を送っていたところ、「KindleがダメならBOOXを買えばいいじゃない」と僕の中のマリー・アントワネットが声を上げた。
BOOXはePaperディスプレイを備えたAndroidタブレットで、これにKindleアプリをインストールすれば、Kindle端末のような読書体験が出来るらしい。しかも、Androidなので、Kindle以外のプラットフォームの電子書籍やブラウザのWebマンガも読む事ができる。って、いやいや、僕が欲しいのは次世代Kindle Oasisなんだぜ!と心の中で声が聞こえたような気がしたが、ebookjapanで全巻購入済みの横山光輝三国志がePaperで読めると分かり、即決した。
スマホっぽい形状のBOOX Palmaにも心惹かれたけど、交差点でも夢の中でもKindle Oasisの姿を捜している僕としては、7インチディスプレイと物理ボタンを搭載しているBOOX Pageにした。
サイズや使用感はKindle Oasisに近くて、Kindle Oasisのような感覚で読書ができる。ディスプレイの美しさや挙動のスムーズさもKindle Oasisと同等か、それ以上の印象。Kindleアプリで行う電子書籍のダウンロードはKindle Oasisより早いと思う。また、microSDカードでストレージを拡張することも出来るので、大量の電子書籍を保存しておくことができる。最近読んでないから古めの本はダウンロードデータを消しておくかな、みたいなやりくりをする事なく、マンガを全巻保存し放題。まるで持ち歩くマンガ喫茶。そして何より、USB Type-Cなのが最高。
防水仕様ではないので、風呂に持って入ることは出来ない。とはいえ、IPX8等級の防水性能を持つKindle Oasisも流石に長風呂読書はダメなのではというアドバイスも頂いたが。
端末の保護については、専用カバーも販売されているけど、せっかく薄くて軽い端末なのだから、少しでも薄くて軽い状態で使いたい。でもそのままカバンに入れて持ち歩くのもちょっと不安。何か良いカバーはないかと悩んでいたところ、手近に転がっていたフロシキシキ Sに入れてみたら、思いの外しっくりきた。
ビニール製なのでクッション性は無いけど、擦れや引っ掻き傷からは保護してくれるはず。何より軽いのが良い。端末が透けて見えるのも、透明好きとしては、なんか嬉しい。
あと、買う前はそれほど気にしていなかったけど、実際に使ってみてめちゃくちゃ良いと感じたのは、専用アプリによってスクリーンセーバーがカスタマイズ出来るところ。スリープ状態の画面表示に自分の好きな画像を設定するだけで、こんなに愛着が湧くとは思わなかった。複数画像を設定すると、スリープする度に画像が変わって楽しい。早速、𝘴𝘩𝘪𝘳𝘵𝘴𝘬𝘪𝘳𝘵さんに描いてもらったイラストをスクリーンセーバーに追加した。10MB以下の画像であれば、ファイルを端末に送信して使用できる。
とはいえ、電子書籍を快適に読めるようにするためには、設定に一手間かける必要があって、その試行錯誤は少々面倒だった。あれこれ考えなくても、買ってすぐに最高の体験が得られるのは、Kindleに最適化されたKindle Oasisの強みだったんだなあと改めて感じた。というわけで、備忘録も兼ねて、以下に買ってからやったことメモを残しておこうと思う。
画面下部(ファンクションタブ)の設定タブ
画面下部(ファンクションタブ)のアプリタブ
画面右上から下にスワイプするとコントロールセンターが表示される
ePaperで横山光輝三国志を読む夢が叶った。
Kindle Oasisが好きすぎる僕たちは、次世代Oasisの登場をずっとずっと待っている。
しかし、なかなか次世代機が登場しないうちに、手持ちのKindle Oasisは壊れ、交換や買い替えを重ねること数回。気がつけば手元のKindle Oasisは5台目となっていた。
第11世代のKindle Oasisは未だ発表される気配がないけれど、5台目のKindle Oasisにも不調が見え始めたのを契機として、これまでの愛機たちの記録をここに残しておこうと思う。
進撃の巨人の表紙を映したまま、動かなくなってしまったKindle Oasis。厳密にいうと、何度か動かそうとするものの、画面に線が増えるばかりで、最終的には線が増えることすらなくなってしまった。原型を残しつつも無機質な線に覆われたその佇まいは、硬質化した巨人のようでもある。
ケーブルに繋いでも充電が出来なくなり、ついには電池切れ表示のまま動かなくなってしまったKindle Oasis。電池切れ表示とスクリーンセーバーと画面の線が相まってアート作品のよう。
開封時よりディスプレイに小さな傷があり、初期不良品として交換していただくこととなったKindle Oasis。短い付き合いではあったものの、返送便を見送る時には、何となく切ない気持ちになった。
画面に何も映らなくなってしまったKindle Oasis。純白のスクリーンを見る機会はなかなか無いので貴重。
スクリーンの隅が褪色して古書風になってしまったKindle Oasis。隅の黒ずんでいる部分は何も映らないので、この部分に描画される文字が読めなくて困ることも多い。
画面が少しずつ見えなくなってきているにも関わらず、健気にローディングをしてくれている五代目Kindle Oasis。スクリーン隅の黒ずみは、少しずつ広がってきているように思える。意外と隅で見えなくなってしまう文字が多いので、買い換えることも検討したけど、もうしばらく五代目Kindle Oasisに頑張ってもらうことにした。五代目が壊れてしまうのが先か、それとも、第11世代Kindle Oasisが出るのが先か。
壊れても愛おしい。それがKindle Oasis。
壊れたKindle Oasisの写真を集めた記事を書くことで、Kindle Oasisは壊れやすい端末であると印象付けてしまうかもしれないので、念のためにフォローの追記を。Kindle Oasisはとても良い機種で、スクリーンもボディも頑丈。とても使いやすい端末だと思う。
僕の用途は、風呂での読書用で、毎日のように風呂に持ち込んで、1時間くらい読むような感じ。IPX8等級の防水機能を備えた端末ではあるけど、できる限り浴槽に浸からないように配慮して、入浴後も十分に水切りをした。しかし、これだけ故障が続くと日常的に浴室で長時間利用するスタイルが、端末に負荷をかけてしまったのでは無いかと感じている。
多分、デスクやソファーで行う読書には問題なく使えるはず。IPX8らしいので、たまには水に濡らしても大丈夫ではないでしょうか。自信を持っておすすめするので、臆せず買っていただきたい。僕も、近い将来、六代目をお迎えしたいと思っている。
USB Type-Cが採用されるならすぐにでも。