Kindle Oasisが好きすぎる僕ではあるが、画面の隅が表示されない端末を使い続けるのは、なかなか厳しいものがある。とはいえ、発売から5年が経とうとする第10世代を今から買い増すのは流石に躊躇する。
そんな感じで、隅の褪色した古書風Kindle Oasisを見つめながら、microUSB〜microUSB〜と呟き続ける毎日を送っていたところ、「KindleがダメならBOOXを買えばいいじゃない」と僕の中のマリー・アントワネットが声を上げた。
BOOXはePaperディスプレイを備えたAndroidタブレットで、これにKindleアプリをインストールすれば、Kindle端末のような読書体験が出来るらしい。しかも、Androidなので、Kindle以外のプラットフォームの電子書籍やブラウザのWebマンガも読む事ができる。って、いやいや、僕が欲しいのは次世代Kindle Oasisなんだぜ!と心の中で声が聞こえたような気がしたが、ebookjapanで全巻購入済みの横山光輝三国志がePaperで読めると分かり、即決した。
BOOX Pageがやってきた
スマホっぽい形状のBOOX Palmaにも心惹かれたけど、交差点でも夢の中でもKindle Oasisの姿を捜している僕としては、7インチディスプレイと物理ボタンを搭載しているBOOX Pageにした。
サイズや使用感はKindle Oasisに近くて、Kindle Oasisのような感覚で読書ができる。ディスプレイの美しさや挙動のスムーズさもKindle Oasisと同等か、それ以上の印象。Kindleアプリで行う電子書籍のダウンロードはKindle Oasisより早いと思う。また、microSDカードでストレージを拡張することも出来るので、大量の電子書籍を保存しておくことができる。最近読んでないから古めの本はダウンロードデータを消しておくかな、みたいなやりくりをする事なく、マンガを全巻保存し放題。まるで持ち歩くマンガ喫茶。そして何より、USB Type-Cなのが最高。
防水仕様ではないので、風呂に持って入ることは出来ない。とはいえ、IPX8等級の防水性能を持つKindle Oasisも流石に長風呂読書はダメなのではというアドバイスも頂いたが。
端末の保護については、専用カバーも販売されているけど、せっかく薄くて軽い端末なのだから、少しでも薄くて軽い状態で使いたい。でもそのままカバンに入れて持ち歩くのもちょっと不安。何か良いカバーはないかと悩んでいたところ、手近に転がっていたフロシキシキ Sに入れてみたら、思いの外しっくりきた。
ビニール製なのでクッション性は無いけど、擦れや引っ掻き傷からは保護してくれるはず。何より軽いのが良い。端末が透けて見えるのも、透明好きとしては、なんか嬉しい。
あと、買う前はそれほど気にしていなかったけど、実際に使ってみてめちゃくちゃ良いと感じたのは、専用アプリによってスクリーンセーバーがカスタマイズ出来るところ。スリープ状態の画面表示に自分の好きな画像を設定するだけで、こんなに愛着が湧くとは思わなかった。複数画像を設定すると、スリープする度に画像が変わって楽しい。早速、𝘴𝘩𝘪𝘳𝘵𝘴𝘬𝘪𝘳𝘵さんに描いてもらったイラストをスクリーンセーバーに追加した。10MB以下の画像であれば、ファイルを端末に送信して使用できる。
とはいえ、電子書籍を快適に読めるようにするためには、設定に一手間かける必要があって、その試行錯誤は少々面倒だった。あれこれ考えなくても、買ってすぐに最高の体験が得られるのは、Kindleに最適化されたKindle Oasisの強みだったんだなあと改めて感じた。というわけで、備忘録も兼ねて、以下に買ってからやったことメモを残しておこうと思う。
最初にやったこと
- SDカードを入れる
- 手近に転がっていた Samsung microSDXCカード EVO Plus 256GB を使用
- 各種ダウンロード保存先をSDカードに設定
- 設定(本体) > ファームウェアアップデート
- 最新のものにアップデートしておく
- アプリのインストール
- Gboard - Google キーボード
- 設定(本体) > 言語と入力 > 現在の入力方法 → Gboard
- アプリ > Gboard > 言語
- 日本語 → QWERTY
- English (US) → PC
- Google Chrome
- アプリ > Chrome(アプリアイコンを長押し) > 管理
- 詳細設定 > ブラウザアプリ → はい(デフォルトのブラウザアプリ)
- Gboard - Google キーボード
設定タブ
画面下部(ファンクションタブ)の設定タブ
- 設定(本体) > システム表示
- ホームページのカスタム → アプリ
- ファンクションタブにはアイコンのみ表示 → ON
- アプリタブをメインで使うのでアプリを優先表示するようにした
- 設定(本体) > サイドボタン
- 推奨ボタン機能 → 組み合わせ2
- 初期設定では「進む・戻る」がKindle Oasisと逆になっている
- 推奨ボタン機能 → 組み合わせ2
- 設定(本体) > ジェスチャー
- ボトムタブ > ジェスチャー:左下 → 全画面リフレッシュ
- 画面に残像が残って見えにくい時など気軽にリフレッシュしたい
- ボトムタブ > ジェスチャー:左下 → 全画面リフレッシュ
アプリタブ
画面下部(ファンクションタブ)のアプリタブ
- アプリ > スクリーンセーバー > スクリーンセーバーのスタイル
- 時計のタイプ → クロックなし
- 画像を選択 → 好きな画像を設定
- 表示テキスト → 表示なし
- 下部のステータスバー → OFF
- ズームスタイル → フルスクリーン
- 画像の順序 → 順 or ランダム(この辺は好みや気分で)
- アプリ > PushRead
- RSSタブ > 購読する > カスタムタブ
- グループの追加 > 新しいグループの名前をつけてOKボタン
- 右上のフォルダ+っぽいアイコンを押してRSS登録を追加
- 入力してください → RSSのURL
- グループ → 先程登録したグループを選択
- 2回目以降は以下の場所に登録導線がある
- RSSタブ > ディレクトリボタン > 購読する
- 連載を読んでいるWebマンガのRSSを登録しておくと便利
- アプリ > (各種電子書籍アプリ) > 設定
- ダウンロードの保存先をSDカードに
- ページの向きを固定 → OFF
- 音量ボタンでページをめくる → ON
- ページめくりのアニメーション → OFF
- 使わないプリインストールアプリはフォルダにまとめてスッキリさせた
コントロールセンター
画面右上から下にスワイプするとコントロールセンターが表示される
- コントロールセンター > E-Inkセンター
- 電子書籍アプリ(アプリ起動中に設定する)
- ダークカラーエンハンス → 20 ぐらい
- ライトカラーフィルタ → 15 ぐらい
- リフレッシュモード → ノーマル
- 電子書籍アプリ(アプリ起動中に設定する)
- コントロールセンター > 自動回転 → ON
- 横向きにした時に電子書籍が見開きで読めるようにしておく
- コントロールセンター > ナビボール → OFF
- ナビボールは消したいので非表示に
その他のメモ
- SDカードスロットの穴だと思ってSIMピンをグイグイ押し込んでいた丸い部分は電源ボタンのランプだった。壊れる前に気づいて良かった。
- サイドボタンを「ページめくり」に設定しているのにページめくりが効かなくて困った。「ページめくり」ではなく「音量」に設定して、電子書籍アプリ側で「音量ボタンでページをめくる」とするのが正しかった。
- E-Inkで描画されるアニメーションはめっちゃ見にくいけど不思議な味わいがあってなんか楽しい。
まとめ
ePaperで横山光輝三国志を読む夢が叶った。