こういう話がある。
ビッくらポン外れるとまじでムカつく
— Atsushi Kawakami (@akwkm) 2024年12月7日
ビッくらポン!は、くら寿司の皿カウンター水回収システムを使ったゲームだ。食べ終わったお皿を5枚、コインのように投入すると、タブレットでゲーム動画が始まり、当たりが出るとガチャが1個落ちてくる。皿カウンター水回収システムは、回転寿司におけるテーブル皿タワー問題をスマートに解決したとても素晴らしい仕組みなのだけど、それに付随するお楽しみ企画のビッくらポン!には、お楽しみという単純な言葉では括りきれないくらいの感情の機微がある。
ビッくらポン!は非常に当たりにくい。個人の感想ではあるけど、非常に当たりにくいと思う。そして、ゲーム動画のハズレ演出がとても悔しい。射的で矢が丁度良いところに飛んでいき、これは当たるかも!?と思わせたところで、急にサングラスをかけた意地悪な男が登場し、それを弾いてハズレにする。外れたけど残念だったね!でも惜しかったね!というような労いではなく、全力で悔しがらせてくるところにムカつきがある。ビッくらポン外れるとまじでムカつく。
でも、よく考えると、ムカついている自分の顔は、自分で見ることはできない。まじでムカつくと言っていても、案外表情にはそれが表れていなくて、あれ?この人、X(旧Twitter)で「まじでムカつく」ってポストしてた割には無反応じゃない?あれはいいね稼ぎのネタだったの?などと思われてしまうと困る。僕は本当に、まじでムカついているのだから。
ならば、今一度、ビッくらポン!に外れてムカついている顔というものを客観視する必要がある。何か良い方法はないかと考えたところ、Grokに似顔絵を作ってもらった人たちのポストが目に留まった。
自分の顔はもう十分に知っているので、改めて作ってもらう必要はないけど、ビッくらポン!に外れてムカついている顔を作ってもらえるなら見てみたい。X(旧Twitter)は人々の様々な感情がぐるぐると渦巻く場所だし、それをリアルタイムに学習し続けるGrokであれば、一般化された「ビッくらポン!に外れてムカついている顔」を表現できるのではないか。
Grokによる画像生成
悔しそう。きっとサングラスの男に矢を弾かれたのだと思う。せっかくなので、当たった顔も作ってもらった。
いずれも良い顔してるけど、なんか違和感ある。っていうか、ここ、くら寿司じゃないぞ?そこで、共有ページのテキストを見てみたところ、
I generated an image with the prompt: 'person looking disappointed after failing to win a prize from a Japanese game show called Bikkura Pon'
とあった。
なるほど。どうやらGrokはビッくらポン!を知らない。日本のクイズ番組だと考えている。Grokにビッくらポン!のことを学習させてやる必要がある。
Grokにビッくらポン!のことを教える
Atsushi:
ピッくらポンは回転寿司屋さんにあるガチャガチャくじです。お寿司を食べ終わったお皿を5枚集めると一回くじが引けます。まずはこのルールを覚えてください。
回答:
了解しました、Atsushi。ピッくらポンのルールは以下の通りです:
- 回転寿司屋さんにあるガチャガチャくじ
- お寿司を食べ終わったお皿を5枚集めると一回くじが引ける
何か他に知りたいことがありますか?
基本的なルールを教えた。ビッくらポン!は日本のクイズ番組ではない。
Atsushi:
このくじはなかなか当たりません。また、外れた時に表示されるアニメーションがとても悔しい気持ちにさせます。
回答:
そうですね、ピッくらポンは確かに当たりにくいですね。外れた時の悔しいアニメーションも、気分を落とす一因になりますね。何か気晴らしになる話題はいかがですか?
表情にしっかり反映されて欲しいので、ビッくらポン外れるとまじでムカつくことを教えた。
Grokによる画像生成
Atsushi:
これらを前提知識として、ビッくらポンに外れて悔しがっている人の画像を作ってください。
納得いかない表情。きっとサングラスの男に矢を弾かれたのだと思う。せっかくなので、当たった顔も作ってもらった
不敵な笑み。カイジのEカードのような心理的な駆け引きすら感じさせる。どういうゲームなんだ。そして、その器具はどのように使うのだろう。
とはいえ、いずれの画像にも、場所が寿司屋になり、何らかのゲームっぽい器具が追加された。意味不明ではあるが、グローバルな知の集積によって一般化されたビッくらポン!は、案外こういうものなのかもしれない。
ビッくらポン外れるとまじでムカつく。
おまけ
読む時間がない人のために、このブログを Gemini 2.0 に朗読してもらった。作業をしながら、ながら聞きしてみてください。