同僚がヴァン・ヘイレンのTシャツを着ていた。
意外な感じだったので、ヴァン・ヘイレン好きなの??って聞いたところ、知らないとのこと。ヴァン・ヘイレンというのはどうやらバンドらしいのだが、実はよく分かっておらず、このTシャツは古着屋で見かけて気に入ったから着ているのだと。時代が流れることで、ロゴが本来の文脈から離れて、単純にビジュアルの良さで新たに評価されて、それを全然知らない人に着られてる、みたいな感じだろうか。こういうの、いいなーって思った。
デザインには、課題解決に直結しない、言語化できない、そういった部分にも大きな価値が潜んでいると思っている。意図や文脈から切り離された所でも、受け手に価値を与えることができる。そういうぼんやりしたものを捉えて、形にしたい。
好きなバンドのTシャツを着るのと、知らないバンドのTシャツを着るのは、一見、何も違わないけど、実は結構違うものだ。